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NHK「チコちゃんに叱られる!」に当協会顧問 山口創 先生 が出演されました

 

6月18日(金)NHK にてO.Aされる「チコちゃんに叱られる!」に日本タッチ協会顧問 山口創 先生が出演されました。

テーマは「注射嫌いの秘密」について。

「子供はなぜ注射が嫌い?」という問いかけについて、以下のような解説がありました。

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答えは「注射が大人になると平気になるのは、痛みが1/10になるから」です。

大人は、脊髄の入り口の神経が分かれているので、痛みも分けて伝えることができますが、子供はその部分がまだ十分に発達して分かれていないために、多くの神経が刺激されてしまいます。


そのため、同じ痛みでも子供のほうが痛みを強く感じているのです。

大人は「1」の刺激を「1」として伝えられますが、子供は「1」の刺激に対して周りの神経が反応してしまい、刺激を数倍にして脳に伝えてしまいます。


子供の成長と痛みの感じ方を調べた研究では、男女共に7歳から9歳にかけて痛みの感じ方がおよそ1/10になっていることがわかります。7歳から9歳にかけて、脊髄の入り口の神経が分類・整理されてくると考えられます。

 

また、子供の痛みには心理的な部分も関係しています。
不安や恐怖の感情によって、痛みがさらに大きくなってしまうというメカニズムがあるのです。

 

注射などの痛みが恐怖や不安の記憶として残ると、痛みを感知するセンサーや脊髄・脳の働きが変化して、今までは痛くなかった弱い刺激でも痛いと感じるようになってしまうのです。

 

では、子供が注射嫌いにならないためにはどうすれば良いのでしょうか?

注射をする時に、できるだけ痛みを感じさせないことが大事だと考えられています。


【注射の痛みを和らげる3つの方法】

 

①意識をそらす

皮膚からやってきた痛みの神経が脊髄に入る入り口のところにゲート、つまり門のような役割をしているシステムがあります。意識をそらしているとゲートが閉まり、痛みが感じにくくなるのです。
たとえば、大好きな本やおもちゃに夢中になっている間に注射を打つと、痛みが感じにくいといいます。

 

②皮膚をさする

皮膚をさすると、脊髄の入り口のゲートが閉じます。さらに、スキンシップの作用でオキシトシンというホルモンが脳からでて、痛みを小さくします。そのために、実際に痛みの感じ方も小さくなるのです。

皮膚をさすった後に意識をそらそうとする「痛いの痛いの飛んでけ〜」は、単なるおまじないではなく、科学的な効果もてきめんなのです。

 

③甘いものを食べる

甘いものを脳で感じると、オピオイドという物質が出ます。このオピオイドは脳内麻薬とも呼ばれているように、痛みを軽くする効果があるのです。

 

これらの方法は、大人にも効果があると言います。

 

 

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ぜひご参考にしてください。



■チコちゃんに叱られる! 公式サイト