心とカラダそして地球にやさしい癒し関連の商品・サービスが一度に体感できる総合見本市である「癒しフェア 2018」にて、日本タッチ協会が出演します。当協会代表、山口創は「タッチングとオキシトシン」に関する最新の研究結果をご紹介する無料講演を行います。また「触れることから世界を変える 全人類総セラピスト化」をテーマに、協会共同代表 有本匡男と、協会理事 小松ゆり子による「「癒しの手」を創る ワークショップ」も開催いたします。
理論と体感型のワークショップ、ぜひ合わせてご参加ください。
皮膚に触れて心身を癒す手技は、古今東西を問わず多くの文化で行われてきた。
ギリシャの聖医ヒポクラテスも触れて病を治したとされ、またエジプトの壁画にも触れて病を治す場面が描かれており、中国の黄帝内経にも按摩の記述がみられる。このように触れることの癒し効果は、経験的には太古の昔からわかっていたが、その作用機序については最近の研究によってようやくわかってきたばかりである。
本講演では最近の研究からわかってきた、タッチングがもたらす心身の癒し効果について2つの側面から紹介する。
第1は脳内ホルモンのオキシトシンである。
オキシトシンは脳では人との親密な関係や信頼関係を築く役割を果たし、末梢では心拍や血圧を低下させ、ストレスから身体を守る作用をもつ。さらに中枢で痛みを軽減し、リラックスを促す効果ももつ。最近の研究では、鍼灸の刺激によってもオキシトシンが分泌されることもわかっている。
第2は皮膚にある触覚線維である。
ただし、触れるという行為は非常に繊細なものであり、誰が、どのように、どの部位に触れるかによって、効果はまったく違うものになってしまう。そこでセラピストにとっては、そもそも触れることがもつ意味や、患者の心身の治癒力を高めるために必要な触れ方の技術について、基本的な知識が必要である。それらは①触れる速度、②適度な圧、③手の平全体での接触、④触れる瞬間と離れる瞬間、⑤手の温度である。それらの他にも心理的な要素として、マインドフルな態度や境界感覚など、施術者の意識の持ち方も重要な要素である。
以上、本講演では、皮膚への刺激によってもたらされる心身の癒し効果について、最新の研究成果について紹介する。
日程:8月4日(土)
時間:12:30〜13:30
場所:東京ビッグサイト 東ホール2・3 癒しフェア 会場内
参加費:無料
詳細:http://a-advice.com/tokyo_2018/guest/yamaguchi_hazhime/
「癒しの手」とはどんなものでしょうか。
最初に思いつくのは、やわらかさ、あたたかさ、などの質感があること。
それに加えて大事なのは、その人の存在を受け止める手、その人の内側の生命力を高める手であること。
しかし、こうした「癒しの手」に備わる力は決して特殊能力ではなく、全ての人が元々持っているもの、そして私たちが創ってゆけるものです。皮膚と皮膚の触れあいだけでなく、まなざし、触れる側の態度、など、あらゆる感覚を使って触れていきましょう。
「脳からストレスが消える肌セラピー」で実技監修をしたセラピストで日本タッチ協会理事である小松ゆり子と同協会代表 有本匡男が皮膚感覚の高め方や、「触れる」ときの心の在り方など、いろいろな角度から「癒しの手」を創る方法をご提案します。
・これからの世界で「触れる」ということ
・皮膚感覚を研ぎ澄ます
・癒しの距離感
・まなざしで触れる
・タッチの質を変える身体の意識の置き方
有本匡男/日本タッチ協会共同代表、日本ホリスティック医学協会常任理事、zentouchファウンダー。雑誌「セラピスト」では「活躍する5人の男性セラピストのうちの一人」として紹介される。ボディ・マインド・スピリットに働きかける瞑想的で繊細なタッチは「宇宙を感じる」と評される。
小松ゆり子/日本タッチ協会理事、Touch for World代表/パーソナルセラピスト。
「ヴァイタル・タッチセラピー」ファウンダー。世界を飛び回り、東西のホリスティックなセラピーを体験、統合しダイナミックかつ繊細なオイルトリートメントを提供する。カルチャーにも造詣が深く、21世紀のセラピスト像を体現する。
日程:8月4日(土)
時間:16:15〜17:45
場所:東京ビッグサイト 東ホール2・3 癒しフェア 会場内
参加費:¥3,000(税込)
詳細:http://a-advice.com/tokyo_2018/guest/nihonntacchi/
お申し込み:https://www.trinitynavi.com/products/detail.php?product_id=2259